コラム<子どものひきこもり>No.1|Smile Lab
2021/09/15
ひきこもりとはそもそもなんなんでしょうか?
厚生労働省の定義では、「様々な要因の結果として社会的参加を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象」としています。
とは言っても、1週間でも子どもの顔が見られなかったら一大事です。もちろんその間、学校には行っていないし学校からは担任からの電話や家庭訪問があったりします。
そのうち、親自身が疲弊し尽くし、どうすべきか分からないまま時だけが過ぎていくことを今まで多く見てきました。また、そのうち飽きて動き出すのではないかと楽観視してしまうこともよくあります。
”ひきこもり”が長期化すると精神障害の症状や家庭内暴力などの問題行動が現れやすくなります。短期間でも部屋に閉じこもるだけで子どもの体力はかなり落ちてしまいます。もちろん”ひきこもる”原因も解決されないまま時が過ぎていくわけですから、「このままではよくない」という気持ちと、「うまくいかない」という気持ちの葛藤や傷つきから、自己否定や自己肯定感の低下によって心が壊れそうな感覚にとりつかれます。
原因が分からなくても理解してもらいたいことは、私たちが考える普通のことが、子どもにとって困難なことで、さらには追い詰めていることがあるということです。
みなさん感じられていると思いますが、今の世の中は、昔と比べてはるかに生きづらい。
普通からはみ出した人を排除する世の中になっていることを、まずは知っていて欲しいと思います。