ペアレントトレーニングの養成講座などに興味をお持ちなら!インストラクターが発達障害の子どもを持つ親へ指導
2021/10/01
子どもを育てていく中で、問題行動や危険行動にどのように対処していけばいいのか悩んでいるという保護者様は少なくありません。子どもとの正しい接し方を知らずにいると、ついつい感情的になり、親も子どもも嫌な思いをすることが増えてしまいます。
そんなときにご利用いただきたいのが、ペアレントトレーニングの講座です。ここでは、ペアレントトレーニングとはどのような内容なのかご紹介します。
ペアレントトレーニングとは?養成講座を受けたインストラクターも
サブタイトル
ペアレントトレーニングとは、発達障害を抱えている子どもも含めて、保護者の方々が子どもとの関わり方や接し方を学び、子どもの行動改善や、発達促進を目的として作られたプログラムです。
ペアレントトレーニングの始まりは、1960年代のアメリカです。自閉症や知的障害などの子どもを持つご家族を対象に開発されました。アメリカから渡ってきた内容を日本人に合わせ、それぞれの障害に合わせたプログラムを開発して独自に発展してきたのです。
現在ではその対応の幅も広く、療育に悩みを抱えているご家族の日常生活をサポートする役目も担っています。養成講座を受けたインストラクターも存在します。
ペアレントトレーニングは、親が子どもの問題行動の傾向や考え方を理解し、適切な対応をとることで問題行動を抑えるということを目的にしたプログラムです。子どもを褒めることをベースに行われるペアレントトレーニングでは、子ども自身の自己肯定感やいい部分を高めると同時に、長所を伸ばしていくことに役立つといわれています。
さらに、厚生労働省による発達障害者支援施策として位置づけられていますが、発達障害に限らず、不登校になってしまった子どもや、養子や里子、虐待を受けた子どもなど、様々な子どもに対するペアレントトレーニングが開発されています。
ストレスを溜め込んでしまう前に、講座などでインストラクターから指導を受けながら、子どもとの接し方を学んでいきましょう。
ペアレントトレーニングの内容のポイントとは?
■子どもの長所を認めて褒めてあげる
いつも問題行動を起こしてしまうような子どもの場合、ついつい悪いところばかりに目がいってしまいやすくなります。悪いところばかりを見て怒ってしまうと、家族も子どももストレスを抱え込んでしまいます。
ペアレントトレーニングの講座では、子どもの悪い部分だけでなく、普段過ごしていく中で見過ごしてしまうような、些細な長所も見逃さず、褒めるコツをつかめるような指導が行われています。
■子どもの性格に応じた指示の出し方を身につける
子どもは親から強制されたり、怒られたりした場合、かえって反抗してしまいやすくなります。言うことを聞かないからと間違った叱り方をしてしまうと、萎縮してしまうこともあるのです。
ペアレントトレーニングでは、子どもの問題行動の内容や、性格に合わせた適切な指示の出し方だけでなく、言うことを聞かなかったときの対処方法を学べます。
■子どもの行動を分類・分析して理解できる力を培う
ペアレントトレーニングでは、子どもの問題行動を減らすだけでなく、どうしてそのような行動をとってしまうのか、パターンを分析する力を身につける練習をします。また、危険な行動や、いい行動を行うときの子どもの心情を理解して、適切に対応していくコツを指導します。
子どもは、ときには大人には理解できないような行動をとることもありますが、それには何かしらの理由があるということを忘れないようにしましょう。