コラム<不登校について考えてみよう>No.2|Smile Lab
2021/06/26
わたしは仕事で不登校の子どもやその両親に働きかけ支援を行っています。
中学生、小学生を対象に。
仕事から見える不登校支援について考えていきたいと思います。
文部科学省から以下の方針が出ています。
文部科学省「不登校児童生徒への支援のあり方について(通知)令和元年10月25日
『社会的に自立をすることを目指す必要があること』と書いており、”学校復帰”が不登校支援と捉えていないのです。
続きの内容も下記に載せておきます。
不登校支援をしている中でご家庭の様子は2極化しているように思います。
(ただし、地方の話であることはご注意ください)
学校に行ってもらいたいと思っているのは、不登校傾向初期と家計的に安定しているご家庭です。父親が安定した職に就いている、必然的に一軒家に住んでいることが多いです。家の内もキレイにしており一人部屋が用意されている。
逆を言うと、生活保護家庭、ひとり親家庭、生活が苦しい家庭は想像つくとは思いますが、基本的に子どもの事をゆっくり考えている暇がないご家庭です。玄関だけを見ても砂と埃とゴミや溢れたものが廊下を埋め尽くし、生活をまわしていくのに精一杯のご家庭。
どちらにしても、不登校になる原因としては家庭環境にあります。
所得が安定していても子どもへの期待が大きすぎそのプレッシャーに押しつぶされて不登校に。所得が不安定であれば、子どもが好き勝手し生活習慣の乱れから不登校になる。
現在の大きな課題として、子どもが逃避行動としてゲーム、YouTube、SNSなどにのめり込むという悪循環が生まれる事です。
ゲームや携帯を手にすると大人でも依存的に手放せなくなります。
子どもも同じで、友達とは繋がっているため学校という場がなくてもそれなりに小社会にいる事ができます。
わたしは、現状として学校が全てでは無いと思っています。
しかし、あくまで家庭の機能がしっかりと働いていれば子どもは自立できる。
今は、タブレットが一人一台学校から支給されています。
勉強も家庭で可能ですし、家族、友達関係でコミュニケーションの力もつけていけます。
学校ではない場所で人と関わることもできます。
ただ、家族機能が上手くいっていないご家庭はやはり学校という場を活用することが必要で、義務教育であると教育を受ける権利もあります。学校は不登校の児童生徒をなんとかしようと働きかけてくれます。なかなか子どもに関われないご家庭は学校を利用してやる!という心持ちで、学校を拒絶せずに子どもを任せていただければと思います。